1: 名無しさん 2025/06/08(日) 16:10:22.51 ID:3vUHTK5E0
【松井秀喜氏 弔辞全文】
監督、今日は素振りないですよね。その眼を見ていると「バットもってこい、いまからやるぞ」と言われそうでドキッとします。でも今はその声を聴きたいです。ドラフト会議でわたしを引き当ててくださり、満面の笑みで親指を突き上げてくれました。
タイガースファンだったわたしは、心の中でちょっとずっこけました。しかしそのすぐあと電話で「松井君待ってるよ」と言ってくださり、あっという間に私の心は晴れました。監督はひとたびユニフォームを着てグラウンドに出ると、強烈な光を放ち、私と2人で素振りをするときは、バットマン長嶋茂雄になりました。それが私の日常でした。
監督が引退された年に生まれた私は、監督と現役をともに過ごした方々と同じ気持ちになりたくても、なることができません。その時代を生きていません。ですが逆に私はその野球の神様・長嶋茂雄というものを肌で感じていないからこそ、普段のふつうの自分自身で接することができました。それが私にとって非常に幸運だったと思っております。
監督を退任する日、私は最後の素振りだと思って、振っている途中、涙が止まりませんでした。これが最後の素振りになると思ったからです。「何泣いてるんだ。タオルで涙を拭いてほら振るぞ」。そう声をかけてくださいました。それが最後だと思っていましたが、翌日もやりましたね。そして次の年も次の年もやりました。私は長嶋茂雄から逃げられません。
監督、今日は素振りないですよね。その眼を見ていると「バットもってこい、いまからやるぞ」と言われそうでドキッとします。でも今はその声を聴きたいです。ドラフト会議でわたしを引き当ててくださり、満面の笑みで親指を突き上げてくれました。
タイガースファンだったわたしは、心の中でちょっとずっこけました。しかしそのすぐあと電話で「松井君待ってるよ」と言ってくださり、あっという間に私の心は晴れました。監督はひとたびユニフォームを着てグラウンドに出ると、強烈な光を放ち、私と2人で素振りをするときは、バットマン長嶋茂雄になりました。それが私の日常でした。
監督が引退された年に生まれた私は、監督と現役をともに過ごした方々と同じ気持ちになりたくても、なることができません。その時代を生きていません。ですが逆に私はその野球の神様・長嶋茂雄というものを肌で感じていないからこそ、普段のふつうの自分自身で接することができました。それが私にとって非常に幸運だったと思っております。
監督を退任する日、私は最後の素振りだと思って、振っている途中、涙が止まりませんでした。これが最後の素振りになると思ったからです。「何泣いてるんだ。タオルで涙を拭いてほら振るぞ」。そう声をかけてくださいました。それが最後だと思っていましたが、翌日もやりましたね。そして次の年も次の年もやりました。私は長嶋茂雄から逃げられません。
引用元: ・https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1749366622/
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